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その他の考察

時速約170km

※1巻P176参照

エーちゃんがストップウォッチを持ち歩いていることはさておき‥

タクマさんのサーブのスピードを計算するエーちゃん。さすがは優等生。
計算では最終的に0.02377km÷0.0001388時間としています。
これを計算すると時速171.2536kmとなり、時速約170kmと結論を出しています。
というか計算式の中の、"0.5秒"を"0.0001388時間"として計算するのは効率が悪すぎるでしょ‥しかも正確には"0.0001388888888888‥‥時間"なので僅かに誤差が生じます。
この解き方では数学のテストでは×になってしまいますよ‥

23.77mを0.5秒で進む場合、正しくは時速171.144kmと出ます。
(管理人の解き方は 23.77÷0.5×3600÷1000=171.144)
しかし本当にそれで良いのでしょうか?
数学の点数だけはエーちゃんよりも上の影山に聞いたら「甘い!」と言うと思います。
というわけで、その辺りを理系の影山に代わって文系の管理人が解説いたします。

テニスコート2D 右図は1巻P176の2コマ目のサーブを上から見たものです。
Aはサーブを打った地点(想像)、Bはボールがバウンドしたおおよその地点、Cはエーちゃんがストップウォッチを止めたと思われる地点です。
テニスコートの縦の長さは23.77mです。つまりAD+BE=23.77mということです。当然サーブACはADとBEに対し斜めになっているわけで実際のサーブが進んだ距離は23.77mよりも長いことが分かります。

ではサーブACの長さは何メートルなのか?
まずAとBの地点を決めます。
Aはセンターマークより左に30cmの地点、Bはサイドラインとサービスラインの一番右下の交点から左に40cm、上に30cmと仮定し、CはABの延長線上とします。
この場合おおよその長さは、AD≒17.99m、DB≒4.01m、BE≒5.78m、EC≒1.29mとなります。
これを元にすると、AB≒18.43m、BC≒5.92mという値が求められます。
つまりサーブACは18.43m+5.92m=24.35mということになります。
24.35mを0.5秒で進むと時速175.32kmになります。
最初の計算より時速4kmほど速くなりました。

めでたしめでたし‥‥で本当に良いのでしょうか?
ここで終わってしまうと将棋部の影山に「詰めが甘い!」と言われてしまいます。
というのも、これは平面上の話であって高さの概念がないわけです。
ですので次に高さを加味して計算してみます。

テニスコート3D 右図は先ほどのサーブを横から見たものです。
上記のサーブAC(右図のACとは別物)は平面上だったので、この図のFGがそれに当たります。なのでFB≒18.43m、BG≒5.92mになります。
これに高さの概念を入れていきます。
サーブの打点は身長190cmのタクマさんということからAF=3m、そしてCG=80cmと仮定することにします。
これを元にすると、AB≒18.67m、BC≒5.97mという値が求められます。
つまりサーブABCの真の距離は18.67m+5.97m=24.64mということになります。
24.64mを0.5秒で進むと時速177.408kmになります。
最初の計算より時速6kmほど速くなりました。
これこそがエーちゃんが求めたかった本当の答えです。

ちなみに24mの距離を時速171.144kmと177.408kmのスピードで向かってくる場合、到達するのに0.0178秒ほどの差があります。
自分が思っていたよりも実際は時速6km速いサーブがくることによって振り遅れる可能性も出てきてしまいますよ、エーちゃん。

最後に‥ストップウォッチで時間を計るのであればネットの位置ではなくベースラインで計る方が正確だと思いますよ。